「ひょっとして私のコレって水虫なの?」と自分の症状が水虫なのか、分からない方も多いでしょう。
そんな時は皮膚科に行って水虫の検査をしてもらうと良いです。
検査の方法は主に「カセイカリ鏡検法」と「培養法」があります。
カセイカリ鏡検法とは
この方法は、まず水虫だと思われる皮膚の最外層(角層の一部)を削り取ります。
削り取るといっても白くふやけた皮や水ぶくれの膜を取るので、痛みはほとんどありません。
そして、その削りとった皮膚を強いアルカリ性の溶液で溶かし、顕微鏡で水虫の原因となる白癬菌がいないかどうか?を見ます。
白癬菌を見分けるにはある程度経験が必要なので、熟練のお医者さんのほうが白癬菌を見つけることに慣れていらっしゃると思います。
この方法は最もポピュラーな水虫の検査法ですし、時間も10分ほどで行えます。
水虫の治療方針を決めるにあたり、まずはじめにやるべき検査法と言えるでしょう。
培養法とは
この検査法は、カセイカリ鏡検法などで白癬菌が見つかって治療しているのにも関わらず、一向に良くならない時などに病原菌を確定させる為に用いる検査法です。
検査方法は、培地というカビが繁殖しやすい環境を作り、そこにカセイカリ鏡検法同様、水虫の患部から皮膚の一部を採取し、一定条件下でカビを培養します。
時間とともにカビがコロニーという単一細胞から作られる細胞の塊を形成していきます。
このコロニーの色や形、胞子の形態、菌の発育状態などから菌の種類を特定します。
この方法は病原菌を特定するのに2-3週間ほど時間を要しますので、一次対応としては前述のカセイカリ鏡検法が良いでしょう。
なぜこの方法を用いるのかというと、白癬菌と一口に言っても様々な種類があり、人間の水虫の原因となる菌は「トリコフィトン・ルブルム」と「トリコフィトン・メンタグロフィテス」の2種類だと言われています。
特に前者は人間との親和性が強く、一度寄生すると勘違難しく再発しやすい特徴があります。
一方、後者は症状は激しいですが、比較的治療薬などを用いて完治することが出来ると言われています。
他にも種類がありますが、多くはこの2種類です。この2つでも治療方法が変わってくる為、上記の培養法を用いて病原菌を確定させる必要があるのです。